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バー・居酒屋の方へ

あなたが夢見るバーや居酒屋を始めるにあたって、是非知っておいて頂きたいことがあります。

貯めたお金をはたいて独立し、夢の実現に向けて歩み始めたにもかかわらず、夢半ばで挫折してしまう方が後を絶たないからです。
あなたには是非、成功への階段をしっかりと歩んで欲しい、そんな願いこめて、お店を始めるにあたっての3つの重要ステップを以下に記します。

STEP1  業界の現状

多彩なコンセプトと業態 vs. 法規制の強化と不景気

沖縄居酒屋や海鮮居酒屋など、多彩なコンセプトに基づく業態の登場。
一方で、居酒屋市場全体としては、1992年をピークに、不景気や飲酒運転の罰則強化などの影響で縮小傾向です。

● 若者のアルコール離れによる需要の減少
 店舗間競争の激化
 2007年の道路交通法改正による飲酒運転の厳罰化
● 景気低迷による法人の接待費削減と個人の節約志向の高まり
 270円均一価格などの低価格をウリとする業態の登場による低価格化
 東日本大震災のマイナス影響は徐々に震災前の水準へと回復
 居酒屋などへの年間平均参加率は10.1回、年間平均費用は46,400円
 一人あたりの市場規模は7,769円

(参照:公益財団法人日本生産性本部「レジャー白書2011」、(財)食の安全・安心財団「外食産業市場規模推計」の居酒屋市場規模9,949億円÷総務省「国政調査」1億2,806万人で試算)


STEP2  繁盛店を目指す5P戦略

【Price価格】 リーズナブルな価格設定

低価格業態で行う大手チェーン店に価格のみで勝負することは困難です。けれども顧客にリーズナブルな価格であると感じてもらうためには、原価の低減が重要となります。

【Product商品】 サービス顧客層に応じたコンセプトづくり

海鮮メニューに注力した「海鮮居酒屋」や沖縄料理などの地域メニューを提供する居酒屋など、他店では味わえない料理や体験を提供することが集客へとつながります。また、女性客の集客を狙う女子会プランや、早い時間帯の子連れ客を狙うファミリープランなどの企画も人気を博しています。

【Place場所・流通】 飲酒運転への対応と個室感覚の内装

公共交通機関が充実していない立地の場合、飲酒運転を避けるために、運転代行や送迎も視野に入れる必要があります。また、カップルやファミリーなど、プライベートな雰囲気を楽しみたい顧客層には個室の有無が選ぶ際の基準となってきています。

【Promotion販促】 リピーターの獲得

従業員教育によるサービス向上やポイントカードを利用した販促、顧客の誕生日などのタイミングで行うDMなど、リピートを促す施策が重要です。また、ブログやfacebookなどのインターネットを活用した顧客とのコミュニケーションも効果的です。

【Profit利益】 人件費と原価の低減

店舗オペレーションの効率化によるアルバイト削減や、仕入先の見直し、メニューの絞り込みや共通食材の利用などによる食材費の削減を行うことで、利益の確保を図ります。


STEP3 居酒屋の開業シミュレーション

数字はウソをつきません。
損益計算表(P/L)は一定期間(事業年度=1年間)にいくら儲かったかを教えてくれます。
バー・居酒屋を経営していく上で、コストを抑えいかに経常利益を増やしていくかが重要となります。

変動費(原価)
原価率31.1%
 
売上高
固定費
(人件費、家賃、その他経費など)
人件費対売上高比率33.6%
売上総利益
(粗利益)

売上高総利益率68.9%
経常利益
売上高経常利益率1.9%
 

(引用:上記比率は中小企業リサーチセンター「小企業の経営指標2010」の「黒字かつ自己資本プラス企業」の数値を抜粋)

優良居酒屋の経営指標 (営業利益率2.3%)

【売上】
商圏人口10万人、居酒屋店舗30店舗の場合
・地域の市場規模:7,769円/人×10万人=7億7,690万円
・1店舗当たりの平均売上高:7億7,690万円 ÷30店舗=2,589.7万円

(参照:(財)食の安全・安心財団「外食産業市場規模推計」、総務省「国政調査」)


 【収益性】
  ・原価率31.1%
  ・人件費対売上高比率33.6%
  ・売上高営業利益率2.3%
  ・売上高経常利益率1.9%
 
 【生産性】

  ・従業者一人あたり売上高:1,406.1万円
  ・従業者一人あたり人件費:478.8万円
 
 【安全性】

  ・自己資本比率:15.6%
 
(引用:上記比率は中小企業リサーチセンター「小企業の経営指標2010」の「黒字かつ自己資本プラス企業」の数値を抜粋。)

※当ページの内容は大同生命社のページを参考としております。