カフェ・喫茶店の方へ


あなたが夢見るカフェや喫茶店を始めるにあたって、是非知っておいて頂きたいことがあります。
貯めたお金をはたいて独立し、夢の実現に向けて歩み始めたにもかかわらず、夢半ばで挫折してしまう方が後を絶たないからです。
あなたには是非、成功への階段をしっかりと歩んで欲しい、そんな願いを込めて、お店を始めるにあたっての3つの重要ステップを以下に記します。
STEP1 業界の現状
根付く喫茶店文化 vs. 大型喫茶店チェーンの台頭
全国と比較しても喫茶店文化の根付く愛知県。
一方で、喫茶店市場全体としては長期的に縮小傾向であり、加えて大型喫茶店チェーンの台頭で、個人のお店は厳しい状況にさらされています。
● 喫茶店以外の、家庭や職場でのコーヒー消費や、缶・ペットボトルコーヒーの消費増加
● 2008年秋以降の景気低迷による、家計の外食費の支出抑制
● 上記を背景とした喫茶店市場全体の減少傾向
● 様々な特徴を持つ大型喫茶店チェーンの躍進
● 顧客が自分の好みや、その時々のニーズに合わせてお店を使い分ける傾向
● 愛知県内で3番目に多い創業件数
(参照:平成21年 日本政策金融公庫名古屋支店 国民生活事業作成「愛知県内の創業動向」)
STEP2 繁盛店を目指す5P戦略
【Price価格】 こだわりの品質と空間による高価格戦略
大型喫茶店チェーンのスケールメリットを生かした低価格戦略に対抗するのは困難です。
【Product商品】 食事やスイーツメニューの充実と変化
地元食材の使用で差別化を図り、日替わりや季節替わりのメニューなどで顧客の飽きを防ぎます。
【Place場所・流通】 主婦層をつかめる立地
統計によると、主婦層の来店が見込みにくい工場やオフィス街の売上が低く、見込める複合施設で売上が高くなっています。
【Promotion販促】 口コミをベースに、看板やネットを活用した集客
大型喫茶店チェーンのスケールメリットを生かした低価格戦略に対抗するのは困難です。
【Profit利益】 原価率と人件費率の抑制
喫茶店業の原価率は24.9%、人件費率は37.4%と他業種よりも高い比率となっているため、これらをいかに抑えるかが利益確保には重要となります。
STEP3 喫茶店の開業シミュレーション
経営上は、コストを抑えいかに経常利益を増やしていくかが重要となります。
変動費(原価) 原価率24.9% |
売上高 | |
固定費 (人件費、家賃、その他経費など) 人件費対売上高比率37.4% |
売上総利益 (粗利益) 売上高総利益率75.1% |
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経常利益 売上高経常利益率2% |
(引用:上記比率は中小企業リサーチセンター「小企業の経営指標2010」の「黒字かつ自己資本プラス企業」の数値を抜粋)
優良喫茶店の経営指標 (営業利益率2.4%)
・平均客単価:821円/日
・平均客数:99人/日
・平均営業日:317営業日(週休1日)
上記をもとにした年間売上高=2,577万円
(引用:厚生労働省「2003年生活衛生関係営業経営実態調査(喫茶店営業)」)
【収益性】 ・原価率24.9% ・人件費対売上高比率37.4% ・売上高営業利益率2.4% ・売上高経常利益率2% |
【生産性】 ・従業者一人あたり売上高:1,439.4万円 ・従業者一人あたり人件費:501.6万円 |
【安全性】 ・自己資本比率:16% |
※当ページの内容は大同生命社のページを参考としております。