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料理店・レストランの方へ

あなたが夢見る料理店やレストランを始めるにあたって、是非知っておいて頂きたいことがあります。

貯めたお金をはたいて独立し、夢の実現に向けて歩み始めたにもかかわらず、夢半ばで挫折してしまう方が後を絶たないからです。
あなたには是非、成功への階段をしっかりと歩んで欲しい、そんな願いこめて、お店を始めるにあたっての3つの重要ステップを以下に記します。

STEP1  業界の現状

美食への欲求 vs. 冷え込む外食市場

人が生きていく限り絶えることの無い欲求「食欲」。
一方で、近年の不景気や相次ぐ企業の不祥事により、外食市場としては、冷え込んでいるのが実情です。

 1世帯当たりの外食への年間支出額は16-17万円代前半で増減
 1世帯当たりの中華食への年間支出額は全国平均4,328円、名古屋市7,130円、岐阜市8,837円
 全年齢層の外食で利用する店舗の業態上位5種は、
  1位西洋料理店(53.9%)、2位日本料理店(52.2%)、3位すし店(46.4%)、4位中華料理店(37.3%)、5位焼き肉店(34.5%)
 年齢層により、店舗業態の利用動向に大きな差異
 1事業所当たりの年間収入は一般食堂3,440万円、日本料理店5,440万円、西洋料理店5,742万円、中華料理店4,796万円
 食材の産地や生産方法など、顧客の食の安全への意識の高まり

(参照:総務省「家計調査年報」、全国麺類生活衛生同業組合連合会「そば・うどん消費動向調査(平成20年)」、総務省「サービス業基本調査」)


STEP2  繁盛店を目指す5P戦略

【Price価格】 競合店や商圏の所得水準を考慮した価格設定

仕入値に確保したい利益を上乗せした価格算定方法に加え、地域の競合店の価格帯や商圏の所得水準を考慮して、適正な価格を決めます。

【Product商品】 店舗デザインより、料理の味が最大のポイント

誤解を恐れずに言えば、接客の下手な頑固親父の店主が、薄暗く狭い店内でお店を開いていても、もしそこの料理がとびきり美味しければ、顧客はリピートや口コミをするものです。

【Place場所・流通】 ターゲット顧客に応じた立地戦略

例えば、高級住宅街で、外車を所有する比較的裕福な顧客層であれば、車での来店が考えられるため、幹線道路沿いで駐車場がある立地に加え、個室などのプライバシーを確保できる店内レイアウトが良いでしょう。

【Promotion販促】 料理人の実績と、接客サービスの良し悪しがカギ

レストラン成功のカギは、人材の確保にあると言っても過言ではありません。それほど料理人の経歴や名声、接客スタッフの対応は、集客やリピートに大きな影響を及ぼします。

【Profit利益】 仕入原価と利益のコントロール

利益をしっかり確保するには、販売価格と利益を設定した上で、その利益が確保できるような仕入れを行うことです。または、仕入先を決めた上で、仕入原価に一定の利益を加えて価格設定を行う方法もあります。


STEP3  西洋料理店の開業シミュレーション

数字はウソをつきません。
損益計算表(P/L)は一定期間(事業年度=1年間)にいくら儲かったかを教えてくれます。
レストランを経営していく上では、コストを抑えいかに経常利益を増やしていくかが重要となります。

変動費(原価)
原価率30.2%
 
売上高
固定費
(人件費、家賃、その他経費など)
人件費対売上高比率35.6%
売上総利益
(粗利益)

売上高総利益率69.8%
経常利益
売上高経常利益率3.1%
 

(引用:上記比率は中小企業リサーチセンター「小企業の経営指標2010」の「黒字かつ自己資本プラス企業」の数値を抜粋)

優良西洋料理店の経営指標 (営業利益率3.2%)

 【収益性】
  ・原価率30.2%
  ・人件費対売上高比率35.6%
  ・売上高営業利益率3.2%
  ・売上高経常利益率3.1%
 
 【生産性】

  ・従業者一人あたり売上高:1,582.2万円
  ・従業者一人あたり人件費:548.3万円
 
 【安全性】

  ・自己資本比率:17.5%
 
(引用:上記比率は中小企業リサーチセンター「小企業の経営指標2010」の「黒字かつ自己資本プラス企業」の数値を抜粋。)

※当ページの内容は大同生命社のページを参考としております。